新築マンションのモデルルームは一番いい部屋で実際のイメージが湧かないと思ったことないですか?
モデルルームと実際には大きく違いがあるという人も多くいます。
実は新築マンションモデルルームは一番高いモデルに設定している事実があります。
この事実が理解していれば、モデルルームの見学方法も分かるのですが、これを知らないで損をしている人も多くいます。
そこで今回は、モデルルームの見学での注意ポイントを解説していきます。
この記事を読むことで、モデルルーム見学の際の心構えと注意点についてわかります。
◇モデルルームをすべて信じてはいけない
具体的にモデルルームが信用できないのかという疑問が湧いてくると思います。
それでは、今回のモデルルームの見学方法の注意点について解説していきます。
1. モデルルームを鵜呑みにしない!
新築マンションの販売手法はとても大きく、豪華なモデルルームを作り、夢を抱かせて商談します。
ここが最大の売手側のメリットになります。下記に一部をご紹介します。
① 一番大きな部屋をモデルルームに設定している為、実際の購入する部屋と錯覚してしまう。
② 間取りが変更されていることが多い。(3LDK→2LDKでリビングを広く演出)
③ オプションがふんだんに付けられて、かなり豪華な仕様になっている。
④ 家具が小ぶりなものでまとめられているので、実際の家具は入らないことが多い。
⑤ところどころに鏡が設けられお部屋の奥行きを錯覚させる
と、まだまだありますが、モデルルームに足を踏み入れた時点で、こんな豪華な部屋が手に入ると錯覚してしまうことが、既に売手側の罠にハマってしまっています。
ここでは、あくまでも映画のセットだと思ってご覧になるくらいで、ちょうどいいと思います。
モデルルームを見る際のポイントとしは、図面とメジャーを持って、実際の購入する部屋の長さを測ってイメージしましょう。
事前に自分の所有している家具の大きさを測っておくのもいいと思います。
また、高級照明器具でいい雰囲気になり、壁の大きな鏡などで空間が大きく感じます。
フルオプションになっていますので、素の標準設備の状態を確認をすべきです。
しっかりと現実を直視し、目を覚ましましょう。
このような魔法がかかったままで商談が進むと、思いもよらない不必要な部屋やオプション品を購入する羽目になりかねません。
モデルルームは参考程度で済ませた方がいいと思います。
2. 事前に現地を確認する
以前は建設地の敷地の横などに、プレハブなどでモデルルームを作っている不動産会社が多くありました。
ただ、最近では人のアクセスを考えて駅ビルの中に作ったり、全く関係ないターミナルステーション駅に作ったりしています。
当然、集客を意識してのことだと思いますが、購入者はこんな駅近くのマンションなのかと誤解しかねません。
売手側の意図もありますが、あくまでも、マンションは場所ありきということを忘れてはいけません。
モデルルームをみて、魔法にかかってしまうと、地図でみる現地も良く見えてしまいますので、出来れば現地はモデルルームに行く前に足を運んで確認しましょう。
現地を見る際のポイントとしては、周辺の建物をチェックします。
特に自分の検討している部屋の前の状況を確認してください。
南向きの部屋でも、目の前に高い建物が近くにあれば、全く日差しは望めないでしょう。
また、建物が無くても幹線道路や線路沿いも騒音など避けた方が無難です。
このようにモデルルームでは決してわからないことが現地に足を運ぶことでわかります。
次に最寄り駅まで実際に歩いてみます。
不動産の距離表記方法は1分間で80m進む計算で算出しています。
これは大人の男性が少し大股であるく速さなので、女性やお年寄りはそれ以上かかります。
そこにアップダウンがあれば、さらにプラスアルファと考えるべきです。
近くに、スーパーやドラックストア、飲食店や病院などもチェックします。
逆にない方がいい施設として騒音や臭気の発生する工場やごみの集積場、ガソリンスタンド、お寺や墓地、葬儀場などの嫌悪施設がないかもチェックが必要です。
また、隣接地に風俗店やパチンコ店などがあると治安がよくないので避けるべきです。
さすがに売手側も現地周辺をデコレーションすることは出来ないので、しっかりと現実に戻って冷静に判断する意味でもいいと思います。
3. まとめ
以前、新築マンションを販売していた頃、完成確認の内覧で必ず「イメージと違う」というクレームを耳にしたことがありました。
部屋の中であれば、「思ったよりも狭いや暗い」、外側であれば、「ガソリンスタンドの洗車機の音がうるさい」などです。
それ以外にも「目の前に電線が何本もあり目障り」なんてクレームも聞きました。
営業マンとしては、言わなくてもいいネックはできるだけ言いたくないのが本音です。
契約時の重要事項説明書にも「周辺には○○があり、音が出る場合もあります。」などの文言を載せてますが、契約時点ではあまり気にしてないのが実際のところです。
このように、新築マンションを検討する場合は、実際の部屋が見れる中古マンションよりも、より注意を払って見て頂きたいと思います。