中古マンションを選ぶ際に「最上階がいい」とか「南向きがいい」などよく耳にします。
自分の好みで選ぶというよりも、一般的な情報で南向きが一番と選んでいる方も多くいます。
実は最上階や南向きは、メリットだけでなく、デメリットも意外とあるのです。
これらの情報を上手く活かせれば、やみくもに単価の高い部屋をわざわざを選ぶ必要はなくなります。
今回は同じマンションの同じ広さなのに、割高な部屋・割安な部屋の見分け方をお伝えします。
1.最上階は価格が割高!選ぶのは眺望の付加価値を望む人だけ
一般的に最上階や南向きはそのマンションの中では、他住戸より割高な設定になっています。
新築マンションの価格表は一般的に縦一列、同じ広さで同じ間取りになっております。
階数が上がれば上がるほど価格を高く設定されています。
これは、眺望を求める人が多く眺めの良さを付加価値と感じるニーズがあるからです。
でも、もしあなたが特に眺望を求めていない場合は、そこで価格が上昇する事はデメリットにしかなりません。
しかも、最上階は外気の影響を受けやすいので、冷暖房効率が悪い場合があります。
私も以前、都内のタワーマンションの25Fに住んだことがあります。
確かに初めの頃はよく外を眺めていたかもしれませんが、数か月もするとほとんど外を気にすることはなくなりました。
むしろ、エレベーターがなかなか来なかったり、乗る時間が長いなど別の不満を感じてました。
しかも、その眺望の分の家賃が同じ間取りの2Fと8万円も違っていました。
今考えるとかなり無駄遣いをしていたと思います。
2.南向きであれは、間違いない!?
確かに日当りは悪いよりも良い方がいいと思います。
日本人は特に日当たりに対するこだわりが強いと思います。
ただ、これを単純にメリットと考えるのは早計でしょう。
日当たりがいいメリットはお判りだと思いますが、デメリットも当然存在します。
夏の強烈な日差しが入りエアコンの効きが悪いのもその一つです。
また、カーペットや家具が変色したりすることもあるでしょう。
独身やカップルの方で、日中ほとんど家にいないのに、わざわざ高い金額の南向きを購入するかも考えるところですよね。
北米の人は「北向き」を好むとよく言います。
内装や家具の日焼けを嫌うだけでなく、景観の良さもあるようです。
太陽は常に南から北を照らすので太陽光でライトアップされた景観が北向きにはあるそうです。
日本人には理解出来ない判断基準ですが、文化の違いもあるかと思います。
またパソコンは南向きの部屋に置くべきではないです。
窓際に置くとモニター画面が見ずらかったりします。
このように、まずはご自身のライフスタイルに合わせて、どの特徴が自分に合っているかを確認することが大切です。
角部屋と中住戸の話も同様で、角部屋は、日当りや開放感があり好まれます。
中部屋は風通しや採光が良くないと敬遠されがちですが、外気の影響を受けずらいので、夏涼しく、冬暖かいというプラス面もあります。
3.1F住戸が敬遠される理由とは
1F住戸は上記の最上階や南向きの話とは逆に一般的にデメリットと感じる方が多くいます。
日照条件が悪い場合が多く、湿気などが多くカビの問題もあります。
プライバシーや防犯面から敬遠する方も一定数います。
メリットとしては、マンションは縦一列同じ間取りですが、1Fは一番安く設定されています。
しかもエレベーターを使わないので、普段から出入が楽ですし、災害時は安全に避難できるので安心です。
また、専用庭やテラスの付いたお部屋もあり戸建て感覚を楽しめるお部屋もあるようです。
このように、1Fでも付加価値が付くとニーズもあり金額が高い事が多いと思います。
もし小さな子供がいて、下に音を響かせたくなかったり、お庭でプール遊びを望む方であれは、その分割高でも購入する意義はあります。
4.まとめ
今回は同じマンション内でも、広さだけでなく部屋の位置によって付く付加価値で単価が上がる話をしました。
確かに、リセールバリューのように資産価値的は話をするのであれば、付加価値は一理ある話だと思います。
ただ、普通に自分がマイホームとして長く住んでいくことを考えるのであれば、何を優先するかによって選択基準は変わってきます。
広さ、価格、採光、通風、気密性、冷暖房効率など、どれを優先するかを自分のライフスタイルを良く考慮した上で購入することが大切だと思いますので、一般論とは分けて考えましょう。