中古マンション検討時に配管は大丈夫?と感じたことはないですか?
リノベーション済だから安心という人も多いと思います。
実は、配管には種類によって耐久性が異なるという事実があるんです。
この事実が分かればすぐに解決するんですが、これを知らずに損をしている 人も多いです。
そこで今回は配管の種類と対応方法について解説していきます。
今回この記事を読むことで配管の種類と寿命、チェックポインについてわかります。
◇配管は完成時期によって部材が全く異なる
具体的に本当に完成時期によって違うのかという疑問がわいてきますね!
それでは、今回の配管の種類と寿命、チェックポイントについて解説いていきます。
1.配管が金属か樹脂なのかで耐久性が異なる
配管は、以前金属製で作られていたが、最近では樹脂に代わっている。
寿命としては、金属製は20年程度だが、樹脂製は40年程度使用可能。
【金属製】
水道用亜鉛メッキ鋼管→1970年前後のマンションで採用されていた。
赤さびなどがネック。
硬質塩化ビニルライニング鋼管→1970年~1980年のマンションに採用されていた。
ステンレス鋼管→1980年以降の2000年まで採用されて、耐久性が高く40年程度使用可能。
【樹脂製】
ポリエチレン管→2000年以降のマンションに採用されている。
取り付けのしやすく部品をはめ込むだけで時間も手間もかかりません。
つまり、交換時のコストも大幅に削減できるようになりました。
結論としては、築年数が2000年以前の物件を検討する場合はどんな配管なのかチェックが必要です。
また、長期修繕計画を確認し、いつ交換がなされたのか?もしくは、今後のいつ計画があるのかをチェックする。
2.配管の場所によって交換費用の負担者が異なる
マンションは部屋内の専有部分とそれ以外の共用部分に分かれています。
基本的な考え方としては、専有部分は自己負担だが、共用部分は修繕費から捻出します。
配管も同様の考え方で費用負担することが原則です。
ただし、配管の老朽化は漏水なども引き起こすため個人の問題で任せると周囲を巻き込むトラブルに発展することもあります。
そんな事例から最近は、専有部分の工事であっても、共用配管と一体的に扱うことが必要とされる工事は一斉に行う動きが出てきています。
要するに、専有部分の配管交換も全体の修繕積立金の中から捻出するという考え方です。
ただし、これはマンションごとのルールとなりますので、検討しているマンションの管理規約を確認すべきです。
3.配管チェックポイント
配管自体見えるものでないので、意識しないと誰も気付かないものです。
中古マンションの内覧時に間取りや日当り眺望などは、皆さん気になります。
ただ、「配管はどうなっていますか?」というお客様はほとんどいないのが実状です。
そこで、みるべきポイントとしては、
・点検口→水漏れなどの問題が発生したときに素早く対応できる
・配管種類→耐久性が分かる
・修繕計画→メンテナンス時期が分かる
・リノベーション済物件については配管交換の有無を確認
リノベーションマンションは中は新築同様ですが、見えない配管交換は正直、売主にしかわかりません。
配管交換自体は30万円程度なのですが、付帯工事としてフローリングの張り替えが伴うので、結局プラス50万円程度はかかります。
せっかく新品のフローリングを剥がすことになりかねないので、配管交換時期の物件は確認すべきです。
配管は人間でいう血管同様なのでチェックは必須です。
4.契約不適合責任とは
契約不適合責任とは、契約内容にないような物件の不備や欠陥があった場合に売主が負う責任を言います。
以前は瑕疵担保責任というものでした。
例えば、入居後に発覚した水漏れや赤さび、雨漏りなどを言います。
事前にこのようなことがあると告知していれば問題ありません。
もし、購入前に十分な説明がなされていなかった場合、買主は売主に対して損害賠償請求を行えるということです。
通常、売主が不動産会社であれば、2年間程度のアフターサービス期間を設けています。
ただ、売主が一般のユーザーの場合は対象期間などの条件がある場合もありますので、契約時にチェックすべきです。
まとめ
今回は配管について解説しました。
配管は目に見えない部分ですが、古い中古マンションを検討する上では重要なポイントになります。
なかなか目視で確認することができない部分なので、修繕計画や管理規約をしっかりと確認することをお勧めします。
特に管理規約は入居後のルールブックになります。
そのマンションの考え方が記載されていますので、契約前に取り寄せすることをお勧めします。