金消契約ってどんな契約行為なのかと疑問に思ったことないですか?
不動産の売買契約は聞くけどわからないという人も多いと思います。
実は、不動産の融資を利用する際に必ず行う契約なのですが、これを知らずに悩んでいる人も多いのです。
そこで今回は、住宅ローンの融資の際行う金消契約について簡単解説します。
この記事を読むことで金消契約の内容と流れについてわかります。
◇金消契約は住宅ローンの融資を行う際の契約行為
具体的に金消契約とはどんなことを行うのか疑問が湧くと思いますので、解説していきます。
1. 住宅ローンの流れ
住宅ローンを利用する際の流れを簡単に説明します。
1.事前審査・・・物件の契約前に行う簡易的な審査。最悪の場合、本審査で覆る可能もある。
2.本審査(本申込み)・・・公的証明書や物件契約書などを添付する最終審査で基本的には覆る事は無い。
3.金消契約(金銭消費貸借契約書)・・・下記解説致します。
4.決済(鍵の引渡し)・・・司法書士立会いのもとに融資実行と登記の準備及び鍵の引渡し。
上記が一般的に住宅ローンを利用する場合の融資実行までの流れになります。
2. 金消契約って何をするか?
正式名称は、「金銭消費貸借契約」といい簡単に言うと、金融機関との融資の契約です。
住宅ローンの事前審査、本審査が終了したとで融資を実行する為の、最終的手続きです。
金消契約では、契約者本人が金融機関に赴き、契約内容の確認と、契約書類への署名捺印を行います。
ただ、最近ネット銀行が普及したこともあり、郵送で対応する金融機関も増えいます。
また、万が一住宅ローンの返済が滞ってしまった場合に備えて、抵当権設定契約も同時に行います。
金融機関はこれによって物件を担保することができます。
ここで、1つポイントとしては、金消契約は最終的な契約となるので、融資に関する全ての状況が決定されてます。
融資額、返済期間(※)、固定金利の場合は利率も決定されますので、よく確認してください。
※返済期間は、35年ローンなど、期間は決まりますが、繰り上げ返済によって返済期間を縮めることは可。
そして、住宅ローンには火災保険の加入が必須条件となるので、この時点で手続きをするケースが多くあります。
ただ、火災保険については、銀行と提携しているものを勧められるケースが多いですが、実際には自由に選んで構いません。
3.金消契約の場所と準備
原則、融資を受ける金融機関。
ただ、先ほど触れた通り最近では、ネットバンクも増えている為、対面ではなく郵送のほか、インターネット上で契約を締結する「電子金消契約」を取り扱う金融機関も増えています。
これによって、金融機関へ出向く手前が省けるのは、現在のコロナ渦では感染対策としてもいいかと思います。
準備するものは下記になります。
・住民票(ご家族記載のもの)
・印鑑登録証明書
・実印
・住宅ローン用口座の通帳と銀行印
・本人確認書類(免許証・パスポートなど)
・その他、金融機関が提出を求める書類
4.まとめ
今回のご説明の通り、住宅を購入する際には、大きく2つの契約を行います。
1つは物件の売買契約書で、こちらは不動産の営業マンが執り行います。
2つ目は、今回の金消契約で、こちらは不動産の営業マンも知識としては、対応可能ですがやはり、詳しくは金融機関の融資担当者に相談して下さい。
多くの人が30年程の長い年数で住宅ローンを組みますので、いろいろなことがあるでしょう。
住宅ローンの契約は取決め事ですが、入院やリストラなど、不測の事態など何かがあったら先ずは、金融機関に相談して下さい。
支払う意思さえあれば、柔軟に対応してくれるはずです。