中古マンション検討の際にアフターサービスがあるのかないのかと疑問に感じたことありませんか?
中古はそもそもアフターサービスなんてないと言う人も多いと思います。
実は中古物件でもアフターサービスのある場合と無い場合があります。
この事実が理解していればいいのですが、これを知らないで損をしている人も多くいます。
そこで今回は中古物件のアフターサービスについて解説していきます。
今回この記事を読むことで、アフターサービスのある場合とその範囲がわかります。
◇中古物件でも不動産会社が売主の場合はアフターサービスがある
具体的に本当にアフターサービスは売主によって異なるのかという疑問が湧いてくると思います。
それでは中古物件のアフターサービスについて解説していきます。
1.アフターサービスとはどこまでの範囲を指すのか?
中古住宅の場合のアフターサービスの定義は大きく2つに分かれます。
1つが躯体部分といわれる箇所です。
どちらかというと目に見えない部分を指します。
売買契約書などでは、「瑕疵」という表現を使いますが、主に「雨漏り・シロアリ・配管部分」が該当します。
マンションで、シロアリは現実問題として考えずらいので、主に雨漏りと床下の配管部分を言います。
2つ目が設備です。
キッチンやバスルーム、トイレなどの設備を指します。
これらは、目に見えるし、触れるので分かりやすいですよね。
これらの部分は内覧中にきちんとチェックをしましょう。
ただ、売主がエンドユーザの場合は基本的には現状渡しとなっております。
つまり、不具合や壊れている場合はそのままの状態が一般的です。
ここについては交渉ごとになります。
もし、壊れている場合は相談してみましょう。
通りやすいのが、修繕の依頼をするよりかは、金額の相談をしてしまった方がいいで。
理由は、売主はお金の持ち出しが無くなるのと、買主的にも自部の好みの設備に交換できます。
お互いにウインな方がいいと考えます。
2.アフターサービスのある物件と無い物件
1.アフターサービスのある物件とは?
アフターサービスがある物件は中古物件でも、売主様が不動産会社の場合です。
不動産会社はエンドユーザーから中古物件を買い取り、リノベーションを施して再販するいわゆるリノベーション物件です。
リノベーションマンションはアフターサービスがついてきます。
躯体部分については基本的には2年間(業者によってはそれ以上)あります。
ただし、設備についてはそれぞれの個別メーカーが保証していますのでそれに準じます。
概ね設備は2年程度アフターサービスがついています。
2.アフターサービスの無い物件とは?
先ほど触れましたが売主様がエンドユーザーの物件です。
中古マンションの場合、「現状渡し」が一般的な考え方となっております。
つまり、壊れたものがあっても、そのままの状態で引渡すというケースが多く、クリーニングさえもしないのがほとんどです。
ただ、一般的には次の入居者が住むのに不都合が生じる可能のある場合など事前に伝えておく必要があります。
後々のトラブルを防止する観点からも現時点での状況を売主様より買主様へ説明する必要があります。
それについては、「物件状況確認書」があり、契約時に取り交わします。
3.アフターサービスの無い物件の入居後のトラブル
いくら個人間売買と言えど、住んでからでないとわからないこともたくさんあると思います。
そこで一般的に売買契約書の中には、3ケ月間は先程の、躯体の見えない部分の「雨漏り・シロアリ・配管部分」については保証しなければならないと明記します。
つまり、引渡し後に、配管部分などに破損が生じた場合は対応する義務が生じるということです。
また、例外としては、引渡し時点で使用できていた設備についても、いきなり壊れて使えないケースも稀ですがありえます。
このように、いくら中古と言えども、使えると思っていたものが使えないのは嫌ですよね。
そこで、設備についても売主様が個人ユーザーの場合でも、引渡しから7日間は契約時点で使用できていたものについては責任が生じます。
しかしながら、責任と言っても設備を新品に交換するとなると、今度は売主様の想定外の出費になってしまいます。
そこで、これらの対応は新品に交換ということではなく、修復すれば良いとされています。
つまり、修理をすればいいのです。
つまり修理対応で構わないということです。
買主様もそこは了承しなくてはならないし、それ以外に損害賠償請求はしてはいけないとされています。
無論、、、悪質なケースで、もし売主様が瑕疵を知っていたのに隠していた場合はその限りではないので、ご安心ください。
4.まとめ
今回は中古物件のアフターサービスについて解説しました。
不動産会社が売主のアフターサービスのついたリノベーションマンションを購入する方が安心と言えば安心かもしれません。
ただ、デメリットとしては、その分のコストは価格に乗っていると考えた方がいいです。
つまり金額は若干割高です。
不動産会社としてもやはり不測の事態を想定しつつある程度は利益を確保しなければなりません。
一方で、個人間売買の場合は、入居後の不安要素があると思います。
ただ、古くて不具合のある物件でもリノベーションを前提としているのであればいいと思います。
自分の好みの設備でお部屋を作ると考えれば、多少設備が古くても、壊れてても気にならないし、コスパは絶対にいいと思います。
中古物件は唯一無二の品物です。
縁とタイミングも大切ですが、100%の条件はないと思います。
その中で自分の価値観を照らし合わせて検討してみましょう。