・住宅ローンの審査は大まかに、収入と個人情報の2つが焦点になります。
収入はいわゆる年収です。
前年度の源泉徴収票の金額をもとには、返済比率というもので判断します。
返済比率とは、年収に占める返済の割合を言います。
例えば、年収500万円のサラリーマンが月々の返済が10万円の場合は返済比率(%)= 120 万円 ÷ 500 万円 × 100 = 24%になります。
但し、ここには管理費などの費用は含まないで計算します。
この返済比率を金融機関によって異なりますが、下記の通りで見ています。
但し、あくまでも目安になります。
家族構成が1人か4人によって住所に負担できる金額が変わってきますので、余裕をみて25%位を目安にしたほうがいいという見方もあります。
また、他のローンがある場合は要注意です。
例えば、オートローンやショッピングのリボ払いをされている方はその分の月々の支払いが返済比率にカウントされてしまいますので、組めるローン金額が減ってしまいます。
しかも、オートローンなどは、住宅ローンと異なり、金利が高いので、返済額も大きく住宅ローンの審査に対するインパクトも大きいので、返済比率がギリギリの方は、頭金をマンションに入れるよりも、オートローンを完済してしまった方がいいケースもありますので、よくご相談ください。
個人情報とは、簡単に言ってしまうと、延滞履歴など情報が個人信用情報機関に載ってしまっているか否かです。
日本には「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」「株式会社シー・アイ・シー(CIC)」「株式会社日本信用情報機構(JICC)」の3つの情報機関があります。
ここには、クレジットやローンの申込・契約内容や返済・支払い状況、借入残高など情報が載っています。
普通に返済している方でしたら、何も問題ありませんが、延滞をしている方や支払いを怠ってしまった方は、その悪しき情報が載ってしまいます。
その延滞の状況にもよりますが、基本的には住宅ローンなNGとなります。
たとえ、年収が1000万円あろうが、公務員であろうがそこは、ローン不可となります。
もしも、過去に何らかの悪しき行いが身に覚えのある方は、自分の個人情報をネットで取得することが可能です。
先ほどの情報機関をググって頂けますと取得方法の手順がありますので、心配の方は取得してみてください。
では、一度延滞をしてしまった方はもう二度と住宅ローンは組めないのか!!
それは、ご心配無用です。
もちろん程度にもよりますが、通常は5年~7年ほどで履歴が消えるとされています。
但し、きちんと返済を完済している場合です。
現在進行形で延滞し続けている方は当然ですがその限りではありませんのでご注意ください。
あと、過去に消費者金融(アコムや武富士、レイクなど。。。)から借入履歴のある方も金融機関によっては難しい場合があります。
そのような方も履歴が消えてからローンの審査をしたほうが通りやすいと思いますので、個人情報を取得してみてください。
基本的には過去の延滞履歴のない方で、普通に年収のある方であれば、住宅ローンはそれ程難しい話ではありません。
また、ひと昔前は頭金が物件価格の20%必要なんて時代もありましたが、今は100%融資も受けれるケースもありますので、ハードルは低いと思います。
ただ、コロナの影響など予期せぬことも予期していかないといけませんね。
資金計画はゆとりをもって計画していきましょう。
齋藤 知己 TOMOKI SAITO
宅地建物取引士/住宅ローンアドバイザー/空き家相談士/空き家管理士/
不動産売買営業歴20年以上で担当顧客数100件以上。
横浜エリアのリノべマンションサイト「空間市場/ハコイチ」運営!
横浜在住で趣味:ロングボード、ゴルフ、筋トレ(ダイエット目的)、DIY。
新築マンションは、工期の遅れがない限り引渡し時期は決まっています。 一方で、中古マンションの場合はそれぞれオーナー様や場合によっては購入者の都合で変わります。 今回はそれぞれの都合での引渡し時期について解説致します。 …続きを読む
中古マンションの内覧の際についお部屋や設備に注目してしまいますが、トラブル防止の為、その場でオーナー様に確認すべき事項があります。 1.オーナー様に確認すべき3つのポイント 1-1設備の不具合や故障 中古物…続きを読む
よくモデルルームという言葉を耳にするこがよくあります。 これは新築マンションで完成前に内装をイメージしてもらうためのきれいに家具などが配置された施設ですが、中古マンションにはモデルルームという概念がありません。 代わりにオー…続きを読む
マイホームを売却する際に、不動産会社に依頼しますが、不動産会社はどのようにしてお客様を集客するのでしょうか? 今回は不動産会社が行うお客様の集め方を解説致します。 1. 集客方法は3つあります! 1-1レインズ(不動産流通標準情報…続きを読む
不動産の売却を検討している方で買取業者にお願いしようと考えている方は少し冷静に考えてください。 売却価格は全く異なります。 3000万円クラスの物件であれば、200万円~600万円位の差が出てきますので注意が必要です。 今…続きを読む
住宅購入の際は、物件の価格に目が行きがちですが、実際には物件価格以外に諸費用として100万円~200万円程の金額が必要です。 物件の金額が1000万円単位なので気にインパクトが低いですが、100万円!?と聞くと軽自動車が普通に買えてしまう…続きを読む
住み慣れた家を売却する時に、不動産会社に査定の金額を出してもらうのですが、金額の算出方法が気になりませんか? 査定金額は、仲介会社によっては数百万も異なる場合があります。 今回はこれから、不動産売却検討の方は損をしないとように必…続きを読む
今回は「不動産を売却したいけど、どんな会社に依頼したらいいんだろう?」 特に、初めて不動産を売却する人など,普段、不動産会社と付き合いがある人はそんなにいないと思いますので、誰しも感じる不安だと思います。 この記事を読めば、信頼…続きを読む
今回は中古マンションの売主様側がお部屋を案内する上でのポイントをまとめました! 1.案内時間は向きによって決めよう お客様のお部屋を案内する時に自分のお部屋の向きで一番日当たりのいい時間を狙いましょう。 やはり、日当たりを…続きを読む
不動産を売却の際に不動産会社と媒介契約を結びます。 今回はこの媒介契約の内容と種類について簡単解説致します! 1.媒介契約とは何でしょうか? 現実問題として、一般の方が、自分のマンションの売却を宅地建物取引業法に則って…続きを読む